由利尚子

反対側の電車に乗ったんだ

いつもより早く家を出た。駅へ向かう。電車が来る。僕は電車に乗らなかった。下を向いたまま反対側のホームへ行った。電車が来る。僕は電車に乗った。頭の中はいろいろ考えてるんだけど、「あ、髪切ろう」って思ったんだ。あの日、あの時、僕は、たられば、たられば。

model:由利尚子
photo:舟見和利

note / 2015.7.27(月)